【2018 J2 第16節:大分戦】首位粉砕

 


今どき、ミシャ式ビルドアップは珍しいものでもないし、対策も練りやすい。
上野体制になってから横ズレではなくエリアを前後方向に分けてのプレスに取り組んでるのもあって
余計に高い位置でのボール奪取からカウンターがはまりやすい相手でもあった。

また、大分が対策する前に点をしっかりとれたことが大勝につながったが
それ以外でもビルドアップや中央での崩しでテンポ良くボールが回るし
選手も迷うことなく素早く判断してプレーが繋がるのでスピード感あって面白い。

リプレイを観てるような点の獲り方も戦術が浸透してることが良く分かる試合だった。





課題はやはり、裏抜けに対するオフサイドの取り損ない。

前へのベクトルを強くしている分、ああいうシーンでリスクが出やすいのは仕方がないが
この数試合で同じような失点の仕方なので修正が必要。

あと、前半から飛ばし気味で入るので後半失速しやすいことも気になる部分。
毎試合前半で4点、5点のアドバンテージがとれるならそれでも問題ないが
点が取れなかった時はデメリットの方が顕在化するので
より効率的な試合運びが今後求められてくるだろう。



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【2018 J2 第15節:讃岐戦】完勝で3連勝


讃岐がもっと引いてくるとイメージしてたが意外にもポゼッションしようとする意識があったことで
甲府にとっては上野体制から取り組んでる積極的な守備がいかされる展開だった。

食いつきすぎて入れ替われたり、裏を取られるシーンがなかったわけではないが
全体通して相手に決定機をつくられたのはほとんどなかったので終始、余裕のある試合運びだった。

相手のセットプレー対応が良くなかったこともあって前半で2点のアドバンテージを得たのも大きかった。



バホスの負傷によってチャンスが回ってきた金園に関しても前線でプレスのスイッチをいれられる選手なので
バホスほどの得点力はないものの、今の戦術に適応できているし、前体制より彼の持ち味が出しやすい。
カップ戦含め直近の数試合で4点とれていることがなによりの証明かもしれないが
この調子でいけばジネイやバホスの離脱もそこまでのダメージにはならないだろう。
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【2018 J2 第14節:栃木戦】連勝


・徐々に見えてきた新しい色
一番印象的なのはプレスのかけ方で特にボールを失った瞬間の切り替えの速さとファーストプレスの徹底は
強く意識されているように感じる。
プレスのスイッチを入れた選手に連動する他の選手の動きも短期間で良く整備されている。
フィジカルコンタクトに強い3バックを並べることも相手がクリアしてきたところを確実に前で奪いきる意図だろう。
2次攻撃、3次攻撃やショートカウンターにつなげやすいのは大きなメリットだが
どのポジションも上下動が激しく、スタミナ消費が激しそうであることと裏への意識が緩慢になりやすいのは今後の課題。


また、小塚のシャドー起用も良い意味で驚かされてる。
リンスをベンチに下げてまですることかと最初は思ったが
前節と今節を見る限り、ボランチとは違ってゴール前でのチャンスメイクに注力できるので
彼のタレント力が存分に発揮されている。

今日の試合に関しては栃木のプレスがあまり強くなかったこともあって
新井、島川のコンビでも安定してビルドアップできていたのでそういう傾向はより強まったが
ゴール前で質の高いラストパスが出せるかどうかは点に直結するので今後も期待したいところ。

ただ、ジネイが長期離脱中でバホスも負傷したことにより、トップが流動的になりそうなのは不安要素ではある。




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【2018 J2 第12節:山口戦】上野新体制





・監督交代に関して
GWの連戦中に踏み切ったのは予想外だったがまあ結果が出ない以上、致し方なし。
若手、中堅選手を積極的に起用し、世代交代を促した功績とJ1で培った堅守を継続したのは評価したいが
一番の課題である攻撃の部分を改革できなかった。
選手個々のスキルや技術に成長が見られ、ボールを持たされてもそこまで苦にしないレベルにはなったが
守備ブロックの外で回すだけの典型的な悪いポゼッションになっていたのも事実。
カウンターも併用していたので全部が全部そういう試合ではなかったが
セットプレーの失点の多さと時間帯の悪さも相まって勝ち点を取りこぼす試合が
多かったことも監督への批判につながった。





・上野新体制
5/1に就任したばかりなのもあってメンバーもシステムも前節の千葉戦と同じ。
戦術的な部分もインサイドで起用されるようになった橋爪の推進力を生かして相手のマークをよせ
攻撃力のある右サイドの湯澤を良い状態にさせるという狙いは千葉戦でも見えた。
バホスのスピード、飛び出しからのカウンターも今までの武器なので新監督の色とまでは言えない。

攻守でより積極的にいってる印象はあったのでそれが新監督の色なのかもしれないが
新体制一発目で勝ちたいという強い意志の表れかもしれないのでまだ1試合だけでは分からない。
ただ、守備では前への意識が強過ぎて裏を取られるようなシーンが何度もあったし
警告や警告すれすれのファールが多かったり、いつ2枚目の警告が出て退場者が出てもおかしくないような
冷静さを欠くプレーもあったのでそこは反省点。

また、追加点がとれないことと終了間際でのセットプレーからの失点という前体制の課題が
ものの見事に今日も再現されたのでそこは良くも悪くも新監督に強く認識してもらうことになっただろう。





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【2018 J2 第11節:千葉戦】犬たちの迷走


今日からGWの連戦なので決断を先送りにしたのは一定の理解をするが
何も変わらなければ巻き返すチャンスをどんどん失うだけ。

とはいえ、今日の千葉の戦い方を事前に予想していたかは分かりかねるが
千葉の特徴と自分達の現状を考えたら、速攻メインでゲームを組み立てようとしたのは間違っていなかった。

ただ、試合の流れが読めないというか、余裕がないというか、1つのことしか出来ないというか
先制点を取った以降、なかなかチャンスが作れないし、後半何度かあったカウンターも不発。
その上、前半から飛ばしすぎたせいか、交代枠を早めに使いすぎて
結局、終盤の相手のパワープレーに対応出来なかった。
勝ち癖もついてないので前線で時間稼ぐようなことも徹底出来ない。
どんな戦術にせよ勝つために押さえなければいけないところが押さえらない。
得点力不足で接戦が多いのにディティールにこだわれない。


一旦出来た解任への流れを止めるのはなかなか難しいということもあるかもしれないが
セットプレーなど飛び道具的な攻撃に弱いのは今に始まったことではないし、
アディショナルタイムで追いつかれるのも昨年からよくあった傾向。
ここまで勝負弱さを露呈してしまうのは監督の責任としか言い様がない。


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